中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

部活動や学校の授業を安全に行うために、今すぐ知っておきたい大切な事です。





野球肩と野球肘に注意

 野球肩と野球肘(ひじ)は、その名のとおり、野球特有のスポーツ障害といわれています。小中学生に多発する傾向にありますが、それはこれらの症状は成長期に多発しやすいからです。また、肩や肘の負傷であることからも分かるとおり、無理な投球練習や無理な投球姿勢によって起こる症状で、中学校や高校の部活動のほか、小学校のスポーツ少年団などでも、この症例はよく聞く話です。

 特に、野球の場合は、スポーツ特有の精神論に基づいて、選手に無理を強いる指導者が多いスポーツであり、特に野球を題材とした漫画やドラマ、あるいはドキュメンタリー番組などの影響を強く受けた指導者が、それらのストーリーを無理やり現実の選手に対して再現するように強いる傾向にある場合も多く、体罰などを交えながら明らかに無理な指導をしている指導者も多く、そのため、成長期にある選手の体に無理をさせている現状があります。指導者の無理解もこの障害の発生要因だといえます。

 野球肩と野球肘の予防策として、肩やひじの筋肉の強化が挙げられますが、これも、無理のある強化策をとってはなりません。また、運動後に冷却をして筋肉の熱を抑える事なども大切です。また、万一、野球肩と野球肘の症状が現れた場合、投球練習の休止を行い、症状が改善された場合は、主治医の許可の下で、投球フォームの改善などの練習から少しずつはじめていくことが大切です。


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目次

中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防-TOP
オーバートレーニング(運動のやりすぎ)に注意
疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意
練習中の水分の補給の大切さについて
運動前・運動中の健康状態をこまめに把握する
ウォーミングアップ(準備運動)について
身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る
武道必修化とスポーツ事故の問題
AED(自動体外式除細動器)の活用
スポーツ障害保険(部活動のけがなどを保障する保険)について
筋肉痛と肉離れに注意
運動中の捻挫に注意
突き指とばね指に注意
アキレス腱の炎症や断裂に注意
テーピングでけがの防止につとめる
スポーツ活動時は無理をしない
脳震盪(脳しんとう)に注意
「足がつる」状況・こむらがえりに注意
野球肩と野球肘に注意
ジャンパー膝(ジャンプ動作中の障害)に注意
半月板損傷に注意
「武道必修化」の今後の安全対策について

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※このサイトはスポーツ障害の問題について概要を述べただけであり、個別の症状に応じた医学的助言をしているわけではありません。当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができません。個別の症状に関しては、医者などの専門家に相談することを強く推奨いたします。

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