中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

武道必修化された今だからこそ、部活動や学校の授業を安全に行うために、今すぐ知っておきたい大切な事です。





武道必修化とスポーツ事故の問題

 2012年度より、中学校での武道が必修化されることになりました。これに伴い、これまで武道の指導経験がない教員が武道の指導を行わなければならないなどの問題も生じています。

 そもそも、武道は一般的なスポーツとは異なる性質を持ちます。それは、競技のルールにおいて、相手の身体を意図的に叩いたり投げたりするような動作が必要になってくるということです。

 一般的なスポーツの場合、たとえば、サッカーや野球などの場合では、ボールが誤って相手にぶつかることで怪我をすることはあっても、ボールを意図的にぶつけるということはルール上認められていません。

 しかし、武道の場合は、剣道は相手を竹刀で叩くことがルールの基本ですし、柔道の場合でも、相手を投げるなどの動作がルールの基本となってきます。そのため、ルール上で認められている動作の範囲内であっても、相手の身体に対して意図的に強い力を加える動作が必須となるので、その分だけ、けがをするリスクは非常に大きくなります。競技中の事故による後遺症として深刻なスポーツ障害に悩まされ、ケースによってはいわゆる植物状態に陥るケースもあります。

 また、指導者の安全に対する認識が不足している場合、武道の練習や試合で相手をたたいたり投げたりするような動作が、明らかに競技の態度としてはふさわしくないほどに激しい場合でも、「ルール上認められている」ということだけを根拠に黙認してしまう場合があります。いくらルールで認められている行為とはいえども、行き過ぎた不必要かつ危険な動作は認められないという認識を持ち、指導者と競技者との間でその認識を共有することが必要です。


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目次

中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防-TOP
オーバートレーニング(運動のやりすぎ)に注意
疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意
練習中の水分の補給の大切さについて
運動前・運動中の健康状態をこまめに把握する
ウォーミングアップ(準備運動)について
身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る
武道必修化とスポーツ事故の問題
AED(自動体外式除細動器)の活用
スポーツ障害保険(部活動のけがなどを保障する保険)について
筋肉痛と肉離れに注意
運動中の捻挫に注意
突き指とばね指に注意
アキレス腱の炎症や断裂に注意
テーピングでけがの防止につとめる
スポーツ活動時は無理をしない
脳震盪(脳しんとう)に注意
「足がつる」状況・こむらがえりに注意
野球肩と野球肘に注意
ジャンパー膝(ジャンプ動作中の障害)に注意
半月板損傷に注意
「武道必修化」の今後の安全対策について

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※このサイトはスポーツ障害の問題について概要を述べただけであり、個別の症状に応じた医学的助言をしているわけではありません。当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができません。個別の症状に関しては、医者などの専門家に相談することを強く推奨いたします。

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