中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

部活動や学校の授業を安全に行うために、今すぐ知っておきたい大切な事です。





身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る

 スポーツ障害やスポーツ事故の遠因には、競技者が身体の異常や痛みを感じたときに相談できない雰囲気が作られていることが挙げられます。いわゆる体育会系的な雰囲気の場合はその傾向が顕著です。

 たとえば、著しい痛みを感じたときでも、痛みを訴える発言すらタブーとするような雰囲気がある場合、スポーツの安全の問題だけではなく、人権の観点からも極めて問題があります。

 安全に対する認識が極めて浅薄な教師の場合、生徒が痛みを訴えたり、体調が悪い旨を伝えたりした場合、その生徒を叱責し、我慢させるようなこともあるようです。

 しかし、身体の異常や痛みを感じた場合に、すぐにその旨を相談できるような状況でなければ、後にその痛みや身体の異常がひどくなった場合には、すでに手遅れになる場合もあります。手当てや措置が早いうちに行われていれば重篤な症状にならずに済む場合でも、教師が適切な指導を怠り、手当てや措置を遅らせる(あるいは放置する)ことで、症状が悪化する場合もあります。

 その背景にあるのは、体育会系的な考え方の中で、競技者が身体の異常や痛みについて言及することに関し、指導者側が「甘え」や「弱音」だと決めつけるような風潮が根強いという問題があります。しかし、身体の安全が図られてこそ、スポーツなどの競技や練習が成立しているということを忘れてはなりません。競技者が身体の異常や痛みについて指導者や周囲の人に相談できるような環境を作ることこそが、スポーツ事故やスポーツ障害の防止においても重要だといえます。


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目次

中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防-TOP
オーバートレーニング(運動のやりすぎ)に注意
疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意
練習中の水分の補給の大切さについて
運動前・運動中の健康状態をこまめに把握する
ウォーミングアップ(準備運動)について
身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る
武道必修化とスポーツ事故の問題
AED(自動体外式除細動器)の活用
スポーツ障害保険(部活動のけがなどを保障する保険)について
筋肉痛と肉離れに注意
運動中の捻挫に注意
突き指とばね指に注意
アキレス腱の炎症や断裂に注意
テーピングでけがの防止につとめる
スポーツ活動時は無理をしない
脳震盪(脳しんとう)に注意
「足がつる」状況・こむらがえりに注意
野球肩と野球肘に注意
ジャンパー膝(ジャンプ動作中の障害)に注意
半月板損傷に注意
「武道必修化」の今後の安全対策について

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※このサイトはスポーツ障害の問題について概要を述べただけであり、個別の症状に応じた医学的助言をしているわけではありません。当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができません。個別の症状に関しては、医者などの専門家に相談することを強く推奨いたします。

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