中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

部活動や学校の授業を安全に行うために、今すぐ知っておきたい大切な事です。





疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意

 過剰なオーバートレーニングは、時として疲労骨折を引き起こすおそれもあります。とりわけ成長期にある中学生や高校生の場合、無理なトレーニングによる疲労骨折が多いということが知られています。

 そもそも、疲労骨折は、一般的な骨折のように、転倒や衝突などの外からの強い力によって骨が折れるというものではありません。激しいスポーツによる過度の負荷が毎日のように続いた場合、あるときに普通の力をかけただけでも骨折してしまうことがあります。毎日の持続的な衝撃が積み重なり、骨格がそれに耐えきれなくなるのです。これが、疲労骨折とよばれるものです。とりわけ、脛骨などに多く現れやすい症状です。

 また、疲労骨折の症状は、その病状に応じて異なっている場合があります。練習後のみ、激しい痛みが出現するケースもありますし、逆に、安静時においても痛みが続くケースもあります。前者の場合、スポーツから「逃げる」ための仮病だと勘違いする指導者もいるかもしれませんが、練習後のみ、特定の部位が痛むという症状も疲労骨折の症状としてあり得るという事を知ることも重要です。

 また、脛骨だけではなく、肋骨にも疲労骨折の症状がみられる場合があります。肋骨の疲労骨折の場合、肋骨近くの内臓が損傷するというような合併症を引き起こす場合があり、特に肺や心臓が損傷した場合は深刻な状態になります。疲労骨折という症状を軽く考えるのではなく、医師の適切な診断に従うことが大切です。


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目次

中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防-TOP
オーバートレーニング(運動のやりすぎ)に注意
疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意
練習中の水分の補給の大切さについて
運動前・運動中の健康状態をこまめに把握する
ウォーミングアップ(準備運動)について
身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る
武道必修化とスポーツ事故の問題
AED(自動体外式除細動器)の活用
スポーツ障害保険(部活動のけがなどを保障する保険)について
筋肉痛と肉離れに注意
運動中の捻挫に注意
突き指とばね指に注意
アキレス腱の炎症や断裂に注意
テーピングでけがの防止につとめる
スポーツ活動時は無理をしない
脳震盪(脳しんとう)に注意
「足がつる」状況・こむらがえりに注意
野球肩と野球肘に注意
ジャンパー膝(ジャンプ動作中の障害)に注意
半月板損傷に注意
「武道必修化」の今後の安全対策について

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※このサイトはスポーツ障害の問題について概要を述べただけであり、個別の症状に応じた医学的助言をしているわけではありません。当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができません。個別の症状に関しては、医者などの専門家に相談することを強く推奨いたします。

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