中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

部活動や学校の授業を安全に行うために、今すぐ知っておきたい大切な事です。





スポーツ活動時は無理をしない

 学校でのスポーツ事故の中には、重篤な症状に至るケースも少なくありません。部活動だけでなく、体育の授業中を含めた多くのスポーツ活動において、亡くなったり重度障害が残ってしまったりするケースはあとをたちません。

 ちなみに、部活動を含む学校の体育活動中の死亡事故の7割を「突然死」が占め、2009年度までの12年間で全国の小学校から高校で470件の死亡事故が発生し、それ以外にも、重度障害が残る事故は120件起きていたという調査結果も、2012年には明らかになっています。もちろん、これは数字として表に出てきた数なので、実態の数はもっと多いのではないかと思います。

 風邪を引いていたり、体調不良の状態でスポーツ活動を行うと、無理してしまった結果、体調を更に崩してしまい、突然死を招く症状に繋がる場合もあります。また、体調が思わしくない時にスポーツ活動を行えば、危険に対して注意する判断力が鈍っていたりするので、結果的に、後遺症が残るような重大な事故を招く可能性もあります。

 体調不良時に無理にスポーツ活動を行うと、水泳の場合は溺れてしまう可能性も否定できませんし、それ以外のスポーツの場合でも、ボールや運動器具に誤ってぶつかってしまうなどの重大な負傷のリスクが増大してしまいます。

 体調が思わしくないときは、スポーツ活動は自粛する、あるいはスポーツ活動中に体調が悪くなった場合は無理をせずに運動を中止するなどの判断が必要です。しかし、指導者の中には、スポーツ活動において体調面を考慮せず、生徒に無理をさせている場合もあります。その背景には、スポーツ活動において、体育会系独特の価値観を個人に押し付ける風潮がある場合も多いものと思われます。したがって、指導者の側がまず価値観を改め、無理なスポーツ活動は避けるという判断力の重要性を認識する事が大切です。身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作るということが最も大切です。


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目次

中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防-TOP
オーバートレーニング(運動のやりすぎ)に注意
疲労骨折とは- 脛骨や肋骨にかかる負担に注意
練習中の水分の補給の大切さについて
運動前・運動中の健康状態をこまめに把握する
ウォーミングアップ(準備運動)について
身体の異常や、痛みを感じたときにすぐに相談できる雰囲気を作る
武道必修化とスポーツ事故の問題
AED(自動体外式除細動器)の活用
スポーツ障害保険(部活動のけがなどを保障する保険)について
筋肉痛と肉離れに注意
運動中の捻挫に注意
突き指とばね指に注意
アキレス腱の炎症や断裂に注意
テーピングでけがの防止につとめる
スポーツ活動時は無理をしない
脳震盪(脳しんとう)に注意
「足がつる」状況・こむらがえりに注意
野球肩と野球肘に注意
ジャンパー膝(ジャンプ動作中の障害)に注意
半月板損傷に注意
「武道必修化」の今後の安全対策について

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※このサイトはスポーツ障害の問題について概要を述べただけであり、個別の症状に応じた医学的助言をしているわけではありません。当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができません。個別の症状に関しては、医者などの専門家に相談することを強く推奨いたします。

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