中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

練習中の水分の補給の大切さについて

　最近、夏になると、体育の授業中や部活動中において熱中症や脱水症状が多発するということが毎年のようにニュースの話題になっています。

　そもそも、体育の授業や部活動で長時間激しい運動を続けた場合、体温が上昇して発汗が盛んになり、体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こすことになります。また、気温の高い環境下で無理な運動を行うと、やはり脱水症状や熱中症の原因となります

　こうした脱水症状による運動能力の低下や熱中症を回避するためには、体育の授業や部活動を始める前、終えた後に、水分を補給することが必要になってきます。また、練習の途中にもこまめに休憩時間を設け、その時間に水分を補給することが必要になってきます。

　安全や健康について理解のない指導者は、練習の途中に水分を補給することを安易に「甘え」と決めつける傾向にありますが、そもそも水分補給は「甘え」ではありません。熱中症などの重篤な疾病を予防するために必要なことだという認識が必要だと考えられますし、むしろ指導者側が積極的に水分補給を推奨していくということも必要です。

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