中学生・高校生のスポーツ障害・スポーツ事故の予防‐体育の授業や部活動について

テーピングでけがの防止につとめる

　部活動生などの中には、激しいスポーツを日々繰り返して行っている人もいます。そうした人たちはすでにご存知かもしれませんが、テーピングを行う事で怪我の防止に努めることは非常に重要な事です。

　テープで固定するといえば、すでに負傷した部位を固定することを一般的には想起しますが、それ以外にも、運動中に、負傷しやすい場所に、テープを巻くことで負傷を防止する役割を果たす場合もあります。それは、テープに衝撃を吸収する力があると考えられるためです。

　しかし、テーピングでけがの防止を図るといっても、むやみにテーピングをすると、場合によっては逆に負傷を招く事態にもなりかねません。テープで何らかの部位を固定すると、体の動き、筋肉の動きなどを変えざるを得ないわけで、そうした場合、予想していない別の筋肉を酷使してしまい、その筋肉が無理をしすぎることで、思わぬ負傷を招くことも否定できません。

　したがって、テーピングによって怪我の防止を図るためには、テープの張り方などについて、専門的な知識を持った人に尋ねるということが大切です。また、テーピングで固定された筋肉や関節の周辺に負担を掛けることは言うまでも無いので、自分自身でテーピングした部位の筋肉をよくほぐしておく等の工夫を心がける事も大切になります。

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